眼底検査
眼底検査
眼底とは、瞳孔から眼球の奥を覗いた時に見える網膜の一部のことで、血管や視神経・網膜の状態を知ることができます。網膜に走っている血管は、体の中で外から見ることのできる唯一の血管です。
血管の状態から高血圧や高脂血症、動脈硬化の程度をみたり、網膜剥離や加齢黄斑変性、緑内障などの早期発見に役立ちます。
特に、緑内障は40代頃から徐々に増え始め、70代での発症率は10%を超えています。一度障害された視神経は二度と元に戻すことができません。そして最悪の場合には、失明に至ります。
緑内障の最も多い発見のきっかけは人間ドックや健診での眼底検査です。下記のような方や、健康に自信のある方でも40歳を過ぎたら年に一度は人間ドックなどで眼底検査を受けることをお勧めします。
〇高血圧や低血圧
〇糖尿病や睡眠時無呼吸症候群
〇偏頭痛持ち
〇強い近視
〇家族に緑内障の方がいる
当院のドックに含まれる無散瞳眼底検査では、眼底カメラで目の奥の写真を撮影します。散瞳薬を使用しないスクリーニング検査のためごく短時間で終わります。撮影時に強い光が出ますが、一般的に痛みはありません。
★コンタクトレンズを装着した状態では検査ができません
検査前に外して頂くので、検査を受ける際は必ずコンタクトレンズケース・保存液をお持ち頂くか、あらかじめ眼鏡を装用したりしておくと安心です。
人間ドックにて眼底検査を受けられた方で、異常を指摘された場合は自己判断や放置をせずに、速やかに医療機関を受診し、専門医による診断を受けてください。