心臓画像・血管画像

高性能医療機器を駆使して高画質な心臓、血管画像の提供に努めております

CT、MRIを用いた心臓、血管画像(CTA、MRA)は、低侵襲で高画質が得られる検査となりました。

ワークステーションと呼ばれる画像作成装置を駆使することで、3D画像(ボリュームレンダリング像:VR像、MIP像)で客観的に理解しやすい画像を作成することが可能となりました。また3D画像だけでなく心筋梗塞のリスク評価に石灰化スコア(非造影低線量CT)を測定することで短時間、低侵襲で有効な情報を得ることも可能となりました。

周知のように動脈硬化性病変は、全身のあらゆる血管で起こり、症状が出にくい場合も少なくありません。そのためリスク評価と低侵襲な心臓、血管検査が「自身の血管を守る」上でも重要と考えています。
また、最近では血管画像だけでなく依頼に応じて動脈壁の撮影(プラークイメージング)も行っています。

心臓画像

冠動脈MRA

当院では、32chコイルを用いた冠動脈MRAの撮影を行っております。 特徴はMRIを用いた検査になりますので、放射線被ばくなく検査が行えます。

また、血液を高信号に描出する手法での撮影になりますので造影剤を使用することもありません。

腎機能低下がみられる方、造影剤アレルギーの方、また心臓が気になる方にお勧め致します。検査内容は心臓の動きを評価するためのシネMRIと冠動脈MRAを行いますので、撮影時間は合わせて45分程度になります。

冠動脈は、大動脈から右冠動脈、左冠動脈(左前下行枝、回旋枝)と大きく3本の血管が心筋の表面を走行し心臓を栄養しています。 正常例の3D画像(VR像)において明瞭に描出されています。冠動脈に異常を認める場合は、狭窄例のように部分的に描出されません。

VR像 正常例

VR像 正常例

VR像 狭窄症例

VR像 狭窄症例

冠動脈CTA

造影剤とCTを使用した冠動脈の撮影法になります。
CT検査では注入した造影剤を撮影するため、末梢まで鮮明に描出されます。
検査自体は、数回の息止めで終了するため15分程度ですが、心臓の動きを調整する必要があるため、検査1時間前に来院頂き、内服薬投与後に検査室入室になります。
冠動脈CTは、狭窄病変の検出だけでなく血行再建後のフォローアップなどにも使用されています。

造影剤を使用するため腎機能の値を目安に検査を実施しております。

VR像 正常例

VR像 正常例

VR像 狭窄症例

VR像 狭窄症例

石灰化スコア

冠動脈石灰化の有無を単純CT(造影剤無し、低線量)で確認することで、リスク評価が可能となるため石灰化スコア評価は大変有用性が高いと言われています。検査時間は5分程度です。

解析後の冠動脈画像の赤矢印は石灰化の箇所が色分けされています。

冠動脈石灰化解析結果図の赤印がついた箇所が0点(石灰化なし)が正常です。石灰化スコアが400以上になると異常と判定されます。

解析後の冠動脈画像

解析後の冠動脈画像

冠動脈石灰華解析結果

冠動脈石灰化解析結果

心臓超音波検査

心臓超音波検査は、超音波を心臓にあて反射(エコー)を画像化します。体を傷つけることがなく、被ばくもありません。
検査時間は20-30分程度です。

心電図や聴診・レントゲンで異常があるときに詳細を調べることができます。
心臓には4つの部屋があり、全身へ血液を送るポンプ機能(収縮や拡張)の働きをしています。
各々の部屋の間には弁というドアがあり、血液の逆流を防いでいます。

この検査では、心臓の動きの異常(急性心筋梗塞・心筋症)や弁の開閉の異常(弁膜症)、心臓の筋肉に厚み(心肥大)などを見つけることができます。

当院では、2次元超音波検査で得られたスライス画像を重ね3次元画像を構築し、リアルタイムに動画を作成したものを4D(4次元)超音波としています。これにより立体的な動きを可視化できるようになりました。

血管画像

頭頚部MRA

脳動脈瘤や狭窄、閉塞病変の検出に最もよく用いられるMRAです。
当院では、16ch NVコイルを使用し大動脈弓から頭部までの広範囲MRAを行っています。 通常の頭部MRI検査を実施する際に、頭頚部MRAも撮影しております。
検査時間は、MRI、MRAもあわせて行っております。30分程度を予定しています。

MIP像

MIP像

MIP像

MIP像

頚動脈プラークイメージング

頚動脈の内頚動脈と外頚動脈分岐部の動脈壁にプラークと呼ばれる動脈硬化性病変が起こりやすく、プラークの性状によって脳梗塞を発症しやすいと言われています。MRAのみでは明瞭にプラークを描出することができないため、当院では中程度の狭窄を認めた場合にプラークイメージングを追加撮影しています。
プラークイメージングで高信号を認めた場合は、脳梗塞の発症リスクのあるプラークと言われています。

本症例では左右の頚動脈分岐部に狭窄を認めたため、プラークイメージングを追加撮影し、右内頚動脈にプラークイメージングで高信号を認めました(黄矢印)。左総頚動脈には認めませんでした(緑矢印)。

MIP像

MIP像

ブラークイメージ横断像

ブラークイメージ横断像

腎動脈MRA

腎動脈狭窄症の有無をみる検査です。
腎動脈MRAの撮影も血液を高信号に描出する撮影法を用いていますので、造影剤を使用せずに行うことが出来ます。
検査時間は、腎臓、副腎MRIと腎動脈MRAを合わせて行うため30分程度を予定しています。

狭窄例では2次性高血圧の疑いで検査を行い、左腎動脈に狭窄を認めました(*画像参照)。

MIP像

MIP像

MIP像

MIP像

胸腹部MRA

胸部から腹部にかけての大動脈MRAです。
血液を高信号にする撮影法を使用しますので、造影剤を使用せずに検査することができます。
胸部大動脈は心拍動の影響を受けるので、心電同期、呼吸同期併用になります。また、撮影範囲が広範囲なため胸部、腹部と別々に検査を行います。撮影時間は30分強を予定しています。

腹部大動脈瘤では、動脈の拡大が明瞭に描出されています(*画像参照)。

VR像 正常例

VR像 正常例

VR像 腹部大動脈瘤

VR像 腹部大動脈瘤

下肢MRA

足の症状(足の痺れ、少し歩くと足が疲れる:間欠性跛行、足が冷たいなど)がある方を対象とした検査です。
足の症状の原因の一つに下肢動脈の狭窄、閉塞などの動脈硬化性病変があり、造影剤を使用せずに下肢動脈が評価できる検査方法になります。撮影範囲は骨盤から足です。心電同期を併用した撮影になります。撮影時間は約30分です。

右下肢動脈では膝のあたりから動脈が断絶し側副血行の発達が描出されています(黄枠)。左下肢動脈では有意の狭窄がみられます。(緑枠)。

MIP像 正常例

MIP像 正常例

MIP像 狭窄・閉塞症例

MIP像 狭窄・閉塞症例