24時間心電図(ホルター心電図)について
24時間心電図(ホルター心電図)について
動悸は脈が速く感じたり、1回1回心臓の拍動を強く感じたり、脈が飛んだように感じる症状です。その原因として不整脈、高血圧、甲状腺機能亢進、貧血、不安等があります。
当クリニックでは不整脈の種類を特定するために、24時間心電図(ホルター心電図)検査を行っています。
健康診断などの安静時心電図は20~30秒しか記録しないため、測定時以外に動悸が起きても記録を残せません。24時間連続して心電図を記録することで、動悸を感じているときにどういう種類の不整脈がおきているか、どの時間帯におきやすいか、1日に何回おきているか、運動などの行動で誘発されるかなどがわかります。
24時間心電図は胸部の前面に電極のシールを4か所つけ、電極とつながった5cm×5cm程度の記録装置をシールで身体に固定して検査を行います。装置は防水ではありませんので、検査当日の入浴はできませんが、それ以外の行動は行ってもらってかまいません。今まで動悸が起きた条件があれば、同じように行動した方が動悸の原因が不整脈かどうか記録できる可能性があります。
記録中は“行動記録カード”に記入をお願いします。動悸などの症状があれば時間にチェックを、症状がなくても大まかな行動をチェックしてもらいます。検査開始後24時間の心電図を記録するので動悸の症状があるとき不整脈が起きているか、どういう行動でおこりやすいかがわかります。24時間の記録ですので、1週間に数回や忘れたときに起きる動悸などは記録できないことがあります。
また24時間心電図と同時に血液検査や、心臓エコー検査で原因を調べることもできます。気になる症状がある方は、循環器内科を受診しご相談ください。