循環器だより

低血圧症とは

低血圧症について
低血圧症とは、血圧の低い状態で、低くなりすぎると全身に十分な血液が供給されず、臓器への血流が必要分を保てなくなる病気です。しかし、血圧がいくつ以下になれば低血圧症になるといった明確な基準はありません。血圧は加齢とともに高くなっていく傾向がありますので年代別の基準値があり、男女別でも基準値は違ってきます。
低血圧症の症状は、めまいや頭痛、耳鳴り、肩こり、不眠、動悸、不整脈など様々で、いずれも低血圧症を原因とした症状か、それ以外かを判断する必要があります。低血圧の中で最も多いのが、原因がよくわからない「本態性低血圧」ですが、循環器系疾患(心臓の機能低下や心臓弁膜症、血管疾患など)が、低血圧を引き起こすことがあります。低血圧症が心配な方は循環器内科の受診をお勧めいたします。
低血圧症を改善するためには生活を見直すことが必要です。食事は、肉類や魚類、納豆などの良質なタンパク質を摂取し、同時に野菜や海藻類などから不足しがちなミネラルを補うことも心掛けて下さい。
同時に、適度な運動を行って筋肉を動かし、血液を心臓に戻すことにより低血圧症の改善が望めます。手足の末端部分の血管の収縮力が弱いため血液の循環が悪く、手足が冷たかったり痺れたりする症状も運動により改善されることがあります。
特に冬の寒い時期は体を動かすことがおっくうになりがちですが、ふくらはぎの筋肉を動かすようにするだけでも血液の循環は良くなります。バランスを崩さないようにテーブルや柱などに手を添えてその場で足踏みや踵の上げ下げを毎日行って下さい。
また、血圧を毎日計測し、自身の平均値を把握することも大切です。高血圧症の方もそうですが、低血圧症の方も血圧を測り体調管理をすることをお勧めします。
そのうえで自己判断せず、専門医に相談して下さい。