「循環器疾患」予防のために運動を
緊急事態宣言が発令されて1か月が過ぎました。新型コロナウイルスの終息が見えない中、
外出を控え、家で過ごす時間が長くなるにつれ、どうしても運動不足になりがちです。
運動不足が健康面に悪影響を及ぼすことは知られていますが、「循環器疾患」にも運動不足は大きな影響を与えます。
「循環器疾患」とは、血液を全身に循環させる臓器である心臓や血管などが正常に働かなくなる疾患で、
高血圧・心疾患(急性心筋梗塞などの虚血性心疾患や心不全)・脳血管疾患(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)・動脈瘤などを言います。
2018年の人口動態統計によると、心疾患は死亡原因の第2位、脳血管疾患は第4位であり、両者を合わせた循環器病は、
悪性新生物(がん)に次ぐ死亡原因となっています。(厚生労働省人口動態統計より抜粋)
「循環器疾患」は生活習慣病や遺伝・喫煙・ストレス・睡眠不足や疲労などの要因により発症リスクが高まります。
それらの予防・改善には適度な運動が効果をもたらすと認められています。
適度な運動により、生活習慣病と呼ばれる高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの疾病は予防・改善が見込まれます。
また、身体を動かすことでストレスの発散や肥満解消、また睡眠障害の改善も認められます。
自宅でできるストレッチやラジオ体操、三密を避けてのウォーキングなど、無理せずにできる運動を毎日の生活に取り入れてみて下さい。
但し持病をお持ちの方、または体調に不安のある方は、必ず医師の指示のもと行って下さい。
当院では通常通り診療を行い、日本人間ドック学会からの感染症対策に準じて各種ドックも実施しております。
何かご不安なこと、ご心配なことがおありでしたら何なりとお問い合わせ下さいませ。