「突発性虚血心不全」とは?(NO,2)
前回に引き続き、「突発性虚血心不全」に関してのお話をいたします。
今回は女性の方にお伝えしたい内容です。
「心筋梗塞」などの突発性虚血心不全は女性よりも男性の発症率が高いと言われています。
その理由として、喫煙率や社会的なストレスの差、また、女性ホルモンが血管の老化を抑える働きをしていることが挙げられます。
しかし、女性ホルモンの分泌は閉経とともに低下し、今まで守られていた血管の老化も進みやすくなってきます。
いわゆる「更年期」以降は女性ホルモンの影響により動脈硬化、高血圧、また新陳代謝の低下による肥満など、生活習慣病のリスクが高まり、それにより「心不全」「心筋梗塞」などのリスクも男性同様に高くなります。
年末年始は女性にとって非常に忙しく、またストレスの溜まる時期です。
大掃除や買い物、料理、そして帰郷したりお客様を招いたりと、日常生活とは違った緊張感や疲れを感じる事が多いと思います。
お忙しい中でも、できれば少しご自分の身体の声を聞いてみて下さい。
胸痛、動悸、息苦しさ、足のむくみ、尿が出にくいなどの症状はありませんか。
一つでも当てはまる方は早めに専門医にご相談下さい。
当院は年内は28日まで、年始は4日からの診療とさせていただきます。人間ドックも同様です。
それでは、お体にお気をつけてよいお年をお迎え下さい。